こんにちは、孔雀です。
今回は、MATOMOのダウンロードからインストール、そして設定までの流れを完全網羅で解説していきたいと思います。
MATOMOとは、無料で使うことができるサーバー設置型のアクセス解析ツールです。
前々から気になっていたアクセス解析だったのですが、サーバー設置型であることと、海外のサイトが提供しているということで敬遠していました。
現在私が使っているエックスサーバーでは問題なく作動するようなので、この記事では、エックスサーバーにMATOMOを設置する手順を解説していきます。
目次
MATOMO本体をダウンロードする方法
MATOMO本体をMatomoユーザー会からダウンロードします。
↑赤い矢印で示したところをクリックするとダウンロードが開始されます。
ダウンロードした「matomo.zip」フォルダを解凍すると、以下のような構成になっています。
MATOMO用のMySQLをレンタルサーバーで新規作成する
ダウンロードしたMATOMO本体をインストールする前にサーバーとドメインの準備をしておきます。
ドメインとは、MATOMO専用として使うドメインのことです。
MATOMOのアクセス解析ツールは1つのドメイン内で動くので、MATOMO専用のドメインを1つだけ用意しておく必要があります。
エックスサーバーだと、契約した時点で無料のドメイン1つが用意されているので、それを使うと便利です。
無料ドメインのURLを確認したい場合は、「ドメイン設定」のページで確認できるよ。
MATOMO専用のドメインを1つ用意できたら、エックスサーバーでMATOMO用のMySQLを新規に作成します。
エックスサーバーにログインして[データベース]→[MySQL設定]をクリックします。
ここで入力したデータベ-ス名は、MATOMOの管理画面で使うので、わかりやすい名前にしたほうがいいです。
[文字コード]は、必ずUTF-8にしてください。入力が済んだら、[MySQLの追加(確定)]をクリックします。
これで、MATOMO用のMySQL(データベース)が作成されました。
次に、MySQLユーザーの追加とアクセス権を与えるための設定を行っていきます。
MySQLユーザーの新規追加
MySQLユーザーの新規追加を行います。
これをすることで、データベースへのアクセスが可能になります。
ここで入力したID名とパスワードも、MATOMOの管理画面で使うので、わかりやすい名前にしたほうがいいです。
入力が済んだら、[確認画面に進む]⇒[追加する]をクリックします。
MySQL用ユーザにアクセス権を与える
追加したユーザーにアクセス権を与えます。
[MySQL一覧]をクリックして、新しく追加したユーザーを追加します。 [追加]をクリックすると、左にある[アクセス権所有ユーザ]に追加されます。左にある[アクセス権所有ユーザ]に追加されたのを確認したらOKです。
ダウンロードしたMATOMO本体をエックスサーバーにインストールする方法
ダウンロードしたMATOMO本体をFTPを使ってサーバーにアップロードします。
ここで問題なのが、エックスサーバー内で提供しているWebFTPを使うとフォルダごとの一括アップロードができないところです。
ですので、フォルダごと一括でアップロードできるソフト「FFFTP」を使います。
「FFFTP」を持っていない方は、こちらの記事を参考にしてください(→「ファイル転送ソフト「FFFTP」のダウンロードからインストール設定までを解説」)。
アップロードする時は、バイナリーモードにします。(画像の矢印のアイコン)
アップロードする階層は、入れたいドメインの[public_html]がある階層です。
アップロードが完了したら、実際にMATOMOを開いてみます。
https://(ドメイン)/matomo/と打ち込んでみると、
このような画面になっていれば、インストール成功です。
MATOMOの初期設定の手順を解説
まず、それぞれで設定したMATOMOの管理画面を開きます。
MATOMOでエラーが出た時の対処法
ここで、よく出やすいエラーについてまとめてみます。
古いPHPバージョンによるエラー
MATOMOは、PHPのバージョンが古いとエラーになります。
例えば、以下のような「always_populate_raw_post_data = -1」という表示エラーですね。
この表示エラーは、最新のPHPバージョンに切り替えることで解決できる場合があります。
切り替え方法はこちらの記事が参考になります。(→「エックスサーバーのPHPバージョンを最新の状態にする方法」)
整合性のエラー
次に出やすいエラーが整合性のエラーです。
1つの原因としてあげられるのは、MATOMO本体をサーバーにアップロードする際にバイナリーモードで行っていない場合に出るエラーがあります。
対処としては、もう一度バイナリーモードでアップロードし直すか、エラーのファイルが特定できるなら、そのファイルだけをアップロードし直すか、です。
この手のエラーは、これをすることで解消されます。
もう1つの原因は、同じサーバー内でエラーとなるディレクトリが見つかったというものです。
このエラーは私の管理画面で出現したエラーです。
なぜに、アップロードしたMATOMO内のフォルダが不必要、というエラーになるのかが意味不明なのですが、一応サーバーにアップした、このディレクトリを削除するとエラーは消えます。
ディレクトリを削除するには、FFFTPを使います。
削除する対象のディレクトリは、<public_html/piwik/plugins/Morpheus/icons/submodules>と表示されているので、[submodules]フォルダを削除します。
すべてのエラーがなくなれば、以下のような表示になります。
MATOMOデータベースのセットアップ
上の「MATOMO用のMySQLの新規追加」「MySQLユーザーの新規追加」で設定したものを入力していきます。
①のデータベースサーバー名は、サーバーパネルの「MySQL設定」→「MySQL一覧」のページ下の書いてある[MySQL5.7情報]に記載してあります。
① | 「MySQL設定」→「MySQL一覧」のページ下の書いてある「MySQL5.7 ホスト名」 |
---|---|
② | 上で新規作成した「MySQLユーザーID」 |
③ | 上の、MySQLユーザーの新規追加で設定した「パスワード」 |
④ | 上で新規作成した「MySQLデータベース名」 |
⑤ | セキュリティ対策として変更したほうがいいです。(デフォルトのままでもOK) |
⑥ | デフォルトのままでOK |
入力が済んだら、[次へ]をクリックします。
次に、MATOMOの管理画面に入室するためのログインIDとパスワードの設定を行います。
[パスワード]・・・ログイン時のパスワード
[メール]・・・MATOMOからのお知らせなどを受け取るメールアドレス。フリーアドレスでも問題ありません。
入力が済んだら、[次へ]をクリックします。
次に、解析したいサイト、またはブログの情報を入力します。
[ウェブサイトのURL]・・・解析を行いたいサイトのURL
[ウェブサイトのタイムゾーン]・・・「日本」に設定
[eコマース]・・・eコマースサイトかそうでないかを選択
入力が済んだら、[次へ]をクリックします。
解析用のトラッキングコードは発行されるので、このコードを解析したいサイトの</head>タグの直前に貼り付けます。
埋め込みが済んだら、[次へ]をクリックします。
これで、MATOMOのインストールから設定までが完了です。
WordPressの</head>タグの探し方
WordPressの</head>は、[外観]→[テーマ編集]の
テーマヘッダー (header.php)内にあります。
WordPressの<head>タグの場所と、<head>タグ内にコードを挿入する方法については、下記の記事に詳しく書いてあります。
まとめ:MATOMOのインストール方法から設定まで徹底解説
今回は、MATOMOのダウンロードからインストール、そして設定までの流れを解説してみました。
MATOMOは、Googleアナリティクスで解析したくないサイトでの解析に向いていると思います。
インストールしてわかったことは、MATOMOを管理するためのページはどのドメインにアップロードしてもちゃんと作動するということです。
つまり、解析用のトラッキングコードを発行して埋め込んでしまえば、全く異なったドメインからでも解析はされるということです。
もちろん、同じサーバー内にある異なったドメインで、ということです。
エックスサーバーを使っている人は、サーバーを契約した時に提供される、独自ドメインではないドメイン「(サーバーID).xsrv.jp」にMATOMOをぶっ込んでしまったほうが管理しやすいと思います。